【2007/04/16 18:01】日記 |
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「アスペルガー症候群」という障害がある。
いわゆる知的障害の一種であるが、意外とそういう人がいるそうだ。
彼らに共通して言えることは、
・他人に対してどう振る舞うのか
・自分の思うことを他人にどう伝えるか
・自分の好きなものに対するこだわり方
という分野に何らかの障害を持つことであるらしい。
福祉関係の仕事をしている父は長年そのような人たちと関わってきた。
施設に入るような重度の障害を持つ人以外でも、
普通に社会で暮らしている人の中に、
意外と多く潜んでいるそうなのだ。
先日。
実家から自宅へ向かうため、高速バスのチケットを電話で予約し、
乗車する前にバス乗り場の窓口で購入することにした。
そのチケットの予約番号は、
「4けたー(ハイフン)5けた」
の計9けたの数字から成る。
普通なら、予約時に取ったメモ用紙か、携帯電話のメモ機能等片手に、
窓口へ行って番号を述べればよい。
しかしその日は、荷物が多かったので、両手が塞がっている。
焦った私は、父の運転する車の中、
メモ用紙を見ながら必死でその番号を暗記しようとした。
すると……
なぜか、その手書きの9けたの数字が、目で見える姿そのままで、
脳裏に焼き付こうとするのである。
つまり、「写真のように焼き付ける」ようにして、その数字が脳にインプットされる。
その「写真」を思い出すことができれば、あとはその数字を読み上げるだけだ。
そのような体験はそれが初めてだった。
それまでは何かを暗記する時には、
「写真」で記憶することはなかったのだから。
漢字だって、英単語だって、年号だって、
地味に何度も書いたり読んだりして覚えていたのだから。
父に笑いながら話した。
「数字がさ、写真みたいになってそのまま頭に残るんだよ」
父は笑わなかった。
「それは、アスペルガーの傾向があるな」
父曰く、「彼ら」にも似たようなことは多々あるのだそうだ。
例えば、30年後までのカレンダーを丸暗記していたり、
施設の職員全員の生年月日を覚えていたり、
何かを教えてもらう時に必ず絵に描いてもらわないと気が済まなかったり、
初対面の人に異常に興味関心を示したり、
様々な「自閉症」の人たちが父の職場にはいる。
そのような「彼ら」と、私たちは、共通点はないと思っていたので、驚いた。
父の話は続く。
意外と「頭のいい」人がそういう傾向を持っていたりするのだそうだ。
例えば、と
「お前の通っていた大学にそういう人はいなかったか」
と聞かれたが…
思い当たる節は、ある。
発表形式の授業で、
自分の思うところを他の人に上手に伝えることができず、
また他の人が自分の発表に対して言ったことを理解できずにいる学生。
成績はとてもいいのに、滅多に学校に姿を現さず、
図書館にこもってばかりいる学生。
自分の思い入れるものに対する他人の共感が欲しいあまりに、
強硬にサークル勧誘を繰り返す学生。
その他、実際に関わりがなかった人も含め、
私の出身大学にはいわゆる「変人」と呼ばれる人が多いような気がする。
他人との関わり合いが苦手で、
それゆえ「引きこもり」になってしまったり、
留年を繰り返したり…と、そんな人がたくさんいる。
父が言うには、
その人たちには必ず「アスペルガー」の傾向があるのだそうだ。
程度の違いこそあるかもしれないが、多かれ少なかれきっとそうだ、と。
父は続ける。
「『オタク』っていうのはほとんどがそうだ」
ならば父。
あなたの娘のダンナは間違いなくそうですよ……
そしてその嫁である娘もきっとそうです……
これほど「音」に対して敏感であり、
しかも好き嫌いがものっすごい激しく、
そのことに関しては他人の意見等まるで聞き入れないという性格は……
絶対そうだ。
今度暇な時にでも「アスペルガーチェックリスト」なるものを持ってきてやろうか、
というのが、別れ際の父の言葉。
……コワイです。確かめるのが。
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